5月 21

屋形船の伝統と語源について

屋形船の歴史を振り返ると、平安時代の貴族から始まり、万葉集にも屋形船について書かれている歌があります。
そんな日本の伝統を詰め込んだ屋形船の伝統技術について紹介していきます。

「桟橋」とは船や屋形船が着岸し、人や荷物の積み下ろしが出来るように陸域部から水上へ向けて作られた橋状の係留施設です。
そのため屋形船は、桟橋から乗り降りするのが基本です。

屋形船は電気、ガス、水などのライフラインは全て利用可能です。
そのため現在の屋形船の多くは、電気の照明器具を使用しています。
しかし昔は、照明器具と言えば「提灯」を使用していました。

そのため屋形船の中には、雰囲気づくりとして屋形船の船外の屋根に提灯がつるされています。
提灯は内部に火を灯し、和紙などで風を防いで火が消えない構造となっています。

「雪見障子」とは、室内にいて外を眺める事が出来るように、障子の下部をガラスにし、その内側に上げ下げ出来る小さな障子を取り付けた障子の事です。
最近は日本家屋でも、見かける事が少なくなった雪見障子ですが、伝統技術を受け継ぐ屋形船では、雪見障子が使用されているケースも少なくありません。

またお風呂の事を湯船と言いますよね。
実はこの語源に、屋形船が関係していると知っていますか?
なぜ湯の船と言われるようになったのかというと、江戸時代には各家庭にお風呂がまだありませんでした。
銭湯の数も少なかったので、屋形船に浴槽を積んで、移動式の銭湯が人気になりました。

その後、銭湯の数も増えた事で、屋形船の移動式の銭湯は姿を消してしまいました。
ですが船で湯に入るという言葉の語源だけが残り、現在でもお風呂の事を湯船と呼んでいる訳です。

ちなみに現在も、入浴可能な屋形船が存在するのかどうか、調べてみました。
その結果、鬼怒川では珍しいお風呂として、屋形船露天風呂が存在しています。
残念ながら、船の上で入浴する訳ではなく、鬼怒川のライン下りで実際に使用されていた屋形船を改造して湯をはったお風呂です。
ですが屋形船を生かした雰囲気のある個性的なお風呂に仕上がっています。

また河口湖を遊覧する屋形船で、宿泊、入浴出来るプランを検討しているところもあります。
検討段階で、実現するのかどうか未定ですが、屋形船で宿泊や入浴が出来るようになったら、キャンプ感覚で屋形船を利用出来るようになるのかもしれませんね。

屋形船は日本の伝統文化に触れる事が出来る乗り物ですが、乗った事がないという人も多いでしょう。
ですがそんな人でも、「湯船」の言葉のように、他にも私達の生活に屋形船の歴史が影響を与えているのかもしれません。


Posted 2018年5月21日 by author in category 未分類

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